第4回勉強会

● 発表者:野口洋一

● 日時:2021年3月28日(日) 午後2時〜5時

● 場所:オンライン開催

● タイトル:家族の見立てと介入方法

<見立て8型>による家族コンステレーション*1の理解

<見立て8型>とはHCMカウンセリングセミナー*2によって提示される見立ての方法です。

それは個人を見立てる方法ですが、家族はこの家族メンバー個々の見立ての組み合わせによって、家族というシステムを成しています。それはこの家族成員個々の組み合わせによって、それぞれ異なる家族力動が働いていることを意味しています。そしてその組み合わせにはパターンがあり、それによって家族の見立ては類型化することが可能です。

家族介入の方法は、この家族全体の見立てによって決まります。

この勉強会では、母子愛着関係と夫婦のパートナーシップの軸となる母親の見立てを正確に作り、どんな配偶者選択をし、どんな育児をしていく傾向があるのか、それによって家族の見立てがどのように作られるのか、事例を交えながら示しました。そしてその中でおこる家族問題の特徴と解決方法(介入/治療)を概説しました。

参加者の会員、準会員からは、母親に愛着障害がある場合、ない場合の育児やその子に生じる問題の見極め方など多数の質問とやり取りがなされ、講師自身も理解を深める機会となりました。

そして個人の内面にはその原家族の見立てが集積されており、あらためて目の前の家族成員を正しく見立てることの重要性が認識された勉強会になりました。

*1 家族コンステレーション

コンステレーションの語源、con-stellaは星座、即ち、点と点の配置が線となって描かれる全体像を意味します。本講で家族コンステレーションを、家族成員の見立てが成す家族全体心理的配置の構図(家族星座)を示す言葉として用いています。

*2 <見立て8型>

高橋和巳(風の木クリニック)による見立てを作る方法

詳しくは、ホームページ https://hcm-seminar.net を参照。

この見立ての方法は、HCMカウンセリングセミナーにて詳解しています。

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